子供の芽を摘む教育者の言動

絵を描くのが大好きだった子供が、ある日を境に全く描かなくなりました。
不思議に思い聞いてみると、子供は泣きながら話し始めました。

小学校の理科の時間、その日は校庭の花壇で菜の花の観察だったそうです。
菜の花をよく観察して絵に描くということです。
絵の大好きな子供は大喜び、夢中になって菜の花を描いたそうです。
周りの友達からも「上手」「すごい」と褒められて、子供は先生にも褒めてもらえると思っていたそうです。

教室に戻ると絵の採点、一人ずつ順番に先生に絵を見せるのです。
周りからは「絶対花丸だよ」と言われ、自分の番が来るのを楽しみにしていました。
ところが、いざ見せると、「何だこりゃ?ぜんぜんダメ」と三角を付けられてしまいました。
友達から「どうだった?」「見せて見せて?」とせがまれ、恥ずかしくて懸命に隠したそうです。

それ以来、子供は絵を描くことが怖い、ちっとも楽しくないと感じるようになってしまいました。
確かに、「人の話をよく聞き、その趣旨を正確に理解する」それを教えるのは大切なことです。
でも、相手は10才の子供です。
大人の言動一つで深く傷付いてしまう繊細な存在です。
教育者ならば、もっと自分の言動に注意すべき。
知識と道理を教えれば良いというものではないと思います。