片隅においやられる喫煙者たち

私は喫煙者だ。
愛煙家?とまではいかないけれど、ずっとタバコを吸ってきた。

人は私に言う。
「タバコなんて百害あって一理なしだよ」と。

わかってるよ?わかってるけどやめたいとも思わないんだ。

そりゃもちろん、タバコが一箱1000円になったら、やめざるを得ないと思うけどね。

喫煙者ではあるけれど、確かに迷惑を蒙ったこともある。

人通りの多い駅の階段付近で、階段から上がってくる人と普通に歩いている人が必死にぶつからないように歩いているところに歩きタバコの中年男性がきて、その人の手に持ったタバコが私の手の甲にあたった。

チカッとした痛みが走って、声はあげなかったけれど、タバコの灰が手についていたからすぐにわかった。

振り向いてみたら、タバコを持っている人はまったく気がついておらず、そのまま歩いていってしまった。

こういうのはほんと迷惑だし勘弁してほしいと思う。

中年女の手の甲なんてたかがしれてるけど、これが幼い子供のほっぺただったら?とおもうとゾッとする。

こんな喫煙者は私も大嫌いだ。

でも、節度をもって、できるだけ周りに迷惑をかけないように、吸うのならいいんじゃない?とも思う。

喫煙者たちは、わが身を削って税金をはらい、そのほんのひと時のため息とも深呼吸ともつかない紫煙の呼吸になにかを見ているのだ。

タバコ税で多少なりとも国が助かっているのだからと正当化するわけではないが、この世の空気が一切汚れを知らないわけでもない。

車の排気ガスは?工場の排煙は?と言い出せばきりがないのもわかるだろう。

せめて、禁煙ブームの世の中で、片隅においやられ、それでもタバコを吸い続けている人を、犯罪者を見るような目でみなくてもいいじゃないか。

マナーと常識の範囲で、嗜好品を楽しむことも可能な社会になってもらいたい。

ドラマの中でタバコを吸うシーンがあるくらいで目くじらを立ててたら「タバコ吸ってるひとより早死にするよ?」と思えてならない。